Whisper | Webの忘備録 > Photoshop > Adobe Photoshop CS5 レビュー
Adobe社より5月28日発売のAdobe CS5を実際に触ってみました。
以下はCS5シリーズのアイコン
各アプリケーションのローディング画面
ローディングの画面がCS4までの長方形から変わり、
それぞれ異なった幾何学模様になっていました。
今回のCS5シリーズで一番大きな変化があったのがPhotoshop。
WIRED VISIONなどで特集されて新機能が目白押しにされており、
検証なども含めて実際に触ってみました。
CS4はあまり覚えていないので‥もしかしたらCS4から追加されてる機能もご紹介してしまうかもしれませんが。CS5で搭載されてる機能として参考までにどうぞ。
全体的なレイアウトはPhotoshop CS4と大差なし。
最初に触って感じたのは
画像などを開き、作業をする際に拡大して「手のひらツール」モードにし移動させると、
余韻を残して滑らかに滑ること。
iPhoneなどで指で滑らすと、スクロールする感覚に似ています。
お次はカラーピッカー。
円で描かれている内側下が現在設定されている色で、
上が現在ピッカーで選択している色。
直感的に色の変化を比較することができるようです。これは便利。
またPhotoshopで画像を開こうとすると、
従来は1枚開き、2枚目は自動的に「新規」として作成されていましたが、
1枚開いた状態で、2枚目を開こうとドラッグすると、
1枚目の上に2枚目がレイヤーとして取り込まれるように変わりました。
実際に見ると以下のような感じ。
1枚目の画像を開き‥
2枚目をドラッグすると、レイヤーとして取り込まれます。
切り取り貼付けがなくなる分、作業効率が上がりました。
従来のように「新規」として開きたい場合には、
タブの位置にドラッグし、マウスを移動すると
「移動」と表示され、この状態でドロップします。
そしていよいよPhotoshop CS5から新しく追加された目白押しの機能。
ブラシが丸筆、平筆が追加されていてこれが凄い。
実際に平筆にて描いてみました。
書道などの筆の感覚を忠実に再現しており、
ためなどを表現することができました。
ただ、上画像のように、マウスのみで描写すると毛質の強さは表現できません。
(ペンタブレットなら表現できるようです)
また一定のかすれ具合であれば「密度」にて調節できます。
チュートリアルビデオなどで魔法の言葉とされる「コンテンツに応じる」
これを使うと、間の補完をしてくれるという夢のようなツール。
実際にどの程度の精度か試してみました。
そして実験の結果、得手不得手があることを感じました。
例えば以下の写真。
しゃがんでいる女性になげなわツールで囲み
「コンテンツに応じる」を適応。
すると本当に綺麗に消えました!
お次は通行人の人に適応。
「コンテンツに応じる」を適応。上の人がコピーされて残りました。
「コンテンツに応じる」を「スポット修復ブラシツール」で何度か適応。
大体綺麗になりました。
(何度も適応しすぎると汚くなり、手動修正が好ましそう)
次は駅プラットフォームでの写真
ご覧の通り、中央の人と柵を同時に処理すると
(当たり前かもしれませんが)柵が消えてしまいます。
別々に処理をすると綺麗に仕上がります。
結果として感じたのが、
得意なものは
・パターンとして生成しやすい水面や雑草や壁など。
逆に苦手とするのが
・対象を消した際に補完のできないもの。
例えばポスターや一部の消えてる文字の修復など。
・規則性のありながらも、遠近感のあるもの。
例えば遠近感のある木目の床、タイルなど。
規則性があるものでもダメになるのは意外でしたが、
手前の「大」の木目と遠くの「小」の木目の間は「中」としたい
ところですが、「大」か「小」が適応される為崩れてしまいます。
万能ではなく、このツールは従来のスポット修復ブラシツールを
自動化して処理しているものと考えると分かりやすそうです。
対象の切り抜きにはなげなわツールや選択ツールで選択範囲を作成し、あとは境界線を「ぼかす」「滑らかにする」「拡大する」など
シンプルな動作しかできませんでしたが、CS5では詳細にカスタマイズできるようになっています。
以下が「境界線を調節」プロパティ。
左にある筆アイコンをクリックすると
「半径調節ツール」で選択範囲を追加
「半径消去ツール」で選択範囲を縮小
することができ、スマート半径にチェックを入れると
動物などの毛を綺麗に選択範囲として追加できます。
その他オプションで微調節が可能。
従来ではマスク処理をする必要があった動作も、
これを使うと素早く対処できそうです。
まだまだ機能は追加されていますが、
数が多いのでこれぐらいにて。。
メジャーな新機能に関しては
Adobe TV Photoshop CS5機能ツアー
で動画で閲覧することができます。
感想としては、CS4までと比べて大幅な進化をしたように思います。
また私自身のパソコンの動作環境はWindows7の64bitですが、
公式サイトでは64bitの場合、10%の向上と書いてありましたが、
実際に体感速度も早くなっているように感じられるのも魅力の一つです。