実は初めてのルノアールの個展。
たくさんのルノアールの作品に触れることができました。
今回の美術展で印象的だったのは
現代の科学の見地からの考察を織り交ぜた新しいタイプの展示方法。
他では見たことがなく、とても新鮮でした。
元の絵画のほか、横にはX線と赤外線分析の写真も飾り、塗り方の分析がされてました。
そこから重ね塗りの有無がわかり、心境を察するなど奥深いものがありました。
また印象派において特別な意味を持つ緑。
草創期のルノアールはエメラルドグリーンを好み、晩年期には透明度の高いヴィリジャンを好んでたようです。
また今展示では絵画を時期にわけて展示をすることで、絵の変化も感じ取ることができました。
ルノアールは柔らかな筆づかいや色づかいが特徴的なものの、今まではあまり好みのタッチでなかったのですが、改めて見ると流れる動きの描写がとても生き生きとしていて、柔らかさが包み込んでるのがとても魅力的でした。写真では表現できない、よりリアルな人間らしい一瞬を描き起こしてるよう。不思議な気持ちになります。
※ルノアールの正式名はピエール=オーギュスト・ルノワール
(1841年~1919年)フランスを代表する印象派の画家。
ルノアール展情報
展示: 2010年1月20日(水) - 4月5日(月)
場所: 東京六本木 国立新美術館
入場料: 大人1500円 大学生1200円 高校生800円
公式サイト: ルノワール―伝統と革新|国立新美術館・国立国際美術館